「非和声音(ノンコードトーン)」音響専門学校で勉強した音楽用語52
非和声音(Non code tone)
和音(コード)に乗っていないメロディラインの装飾音のことをいいます。
反対の言葉は、和音構成音(コードトーン)といい、和音に含まれる音のことをいいます。
歌のメロディはもちろん、アルペジオなどの楽器メロディも非和声音を取り入れながら作っていくと、世界観が広がり個性が出てきます。
和声外音(わせいがいおん)ともいわれます。
非和声音の名称
<刺繍音>(ししゅうおん)
和音構成音の音を上か下の非和声音に移動して、元の音に戻ります。
<経過音>(けいかおん)
和音構成音の音を上か下の非和声音に移動して、その方向の和音構成音の音に移動します。
<倚音>(いおん)
いきなり非和声音が入り、その音が和音構成音の音に戻ります。
<先取音>(せんしゅおん)
コードが移り変わる時、次のコードの和音構成音の非和声音を入れてつなげます。
<掛留音>(けいりゅうおん)
コードが移り変わる時、次のコードの非和声音をタイでつないで、伸ばしたままにします。
楽曲は無限大
楽曲はピッチ(音程)という縦のラインと、リズムという横のラインがグリッドになってできています。
ピッチに関しては調(key)が土台にあり、その上にコードが並べられ、さらにそのコードの上で和音構成音と非和声音が組み立てられるというフォーマットになっています。
そしてそのピッチのフォーマットを、いろんな種類のリズムが運ぶと、それが楽曲になるということです。
こうやって楽曲ができていると思うと、音楽は無限大です。
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