DTMお役立ち音楽用語

今さら聞けない音楽用語を簡単説明します。

「ハーモニー」音響専門学校で勉強した音楽用語53

ハーモニー(harmony)

音楽においては複数が心地よく混ざり合うことをいいます。
音楽以外にも料理芸術などたくさんの場面で使われ、「調和」という表現の仕方をします。
音楽の三要素「メロディ(旋律)」「ハーモニー(和声)」「リズム(律動)」からわかるように、ハーモニー音楽にとって、とても重要な働きをします。

「違う音と音が調和され、和音(コード)が生まれます。」
「コーラスを入れて、より華やかにメロディを彩ります。」

音楽音高(ピッチ)の部分を組み立てる重要な役割がハーモニーです。
音楽でのハーモニーは「和声」ともいわれます。

和音の中のハーモニー

ハーモニー和音(コード)という考えで良いですが、楽曲の中では和音の上でハーモニーを作り、ハーモニーを作るから和音が生まれるという関係です。
言葉で説明するのはむずかしいですが、楽曲の和音を理解せず、和音に合っていないハーモニーを作ったら、それは美しくなりません。

人は生まれてから、世の中の音楽をたくさん聴いてきているので、ハーモニーは感覚でイメージを作れると思います。
和音の中で度数を考えながらハーモニーを作ると、そのイメージの答えが導(みちび)き出されます。

まずは、和音度数を理解することが大切です。

メロディ(旋律)に対するいろんなハーモニー(字ハモ)

DTMで曲作りをしている人は、主旋律の歌にコーラスを入れたいけど、どう入れて良いのかわからない人がたくさんいると思います。
の言葉を合わせてハモることを字ハモといいます。
モノ楽曲に使えるいろんな字ハモパターンを説明したいと思います。

まずは楽曲のフォーマットとなる調(key)スケールを把握(はあく)することが大切です。
あまり理解できない人も、感覚でハモりを作ったあとに、調(key)スケールで正解を見つけられるということを覚えておいてほしいです。

<3度上のハモり>
一番ポピュラーなハモり。
コード感もつかめて旋律を捉えやすい。
メジャー、マイナー感が出て、主旋律の高揚感も上がります。

<3度下のハモり>
厚みをつけてメインを引き立てるのは、このハモりが一番。
サビに下ハモりはとてもよく使われます。
調(key)とスケールを把握(はあく)していないと旋律を捉えるのはむずかしい。

<6度下のハモり(3度上の1オクターブ下)>
下にハモりを入れたいけど、コード感を安定させたい時には有効的。
メインも引き立ち、これもサビによく使われます。

<5度上のハモり>
3声のハモりを作りたい時に、3度上ハモりと一緒に5度上でラインをとります。
合唱など美しいハーモニーが作られます。
ポップや歌謡曲などは主旋律が埋もれがちなので、ポイントで使うことが多いです。
5度上だけのハモりはパワーコードの動きをして歌のハーモニーにはあまり適していません。

<オクターブ上下のハモり>
主旋律と同じ音階の1オクターブ上か下を歌います。
上の場合はファルセットなどを使って、下の場合は低い声を使って、どちらもハーモニーというより効果として使うことが多いです。

<ステイのハモり>
動くメロディに対して、同じリズムで一つの音だけを歌う。
コードの移り変わりでいろんな効果が得られて、とても効果的な場合もあります。

対位法

ハーモニー関連で、対位法という言葉をよく聞くと思いますが、これは先ほどの字ハモのようなこととは違います。
2つの独立したメロディが合わさって、調和しているという意味です。
2つのが合わさるのとは違います。

クラシックなどでよくこの効果は使われます。
2つの違ったメロディですが、調和して和音を作り出します。

ファミコンの出力数の少ない音のBGMによく使われていたと思います。
ドラクエの街のBGMなど。
あれは対位法です。

かえるの歌」の小節をずらした歌い方は、同じメロディでこれは輪唱といいますが、重なったところは対位法と同じ効果です。

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『ハーモニー』について、もっと詳しく知りたい方はこちら

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