「リズム」音響専門学校で勉強した音楽用語56
プラグイン(Plug-in)
音に変化、効果を加えることができるエフェクターのことをいいます。
音色が入っているソフト音源なども、DTMではプラグインとして扱われることが多いです。
単語の意味は、「差し込む」や「差し込み口」という意味があり、音楽だけでなく、たくさんの分野でプラグインはあります。
使い方は録音した音が入っているトラックに、プラグインを差し込んで音作りをするという流れです。
プラグインの種類
音に効果をつけるプラグインにはいろんな種類があります。
DTMを続けていくと、よく使い物からあまり使わないものがハッキリしてきますが、よく使われるものから大きく分けて紹介していきます。
<EQ(イコライザー)>
音を低域から高域まで周波数別で音量を調整できるプラグイン。
デジタルEQやアナログEQに分かれていて、その中でも「パライコ」「グライコ」と操作性の違うものがあったり、内部の作りの違いで「パッシブEQ」「アクティブEQ」と分かれていたり、とてもとても奥が深いです。
プラグインの中では1番2番によく使うと思います。
「EQは楽器だ」という人がいるくらい重要なプラグインです。
<コンプ(コンプレッサー)>
音を圧縮して音量のバラつきを整えるプラグイン。
「FETタイプ」「光学式」「真空管」「VCAタイプ」に分かれていてとそれぞれ個性が違い、コンプによって歪み感、リバーブ感も作れてしまうとてもとても奥が深いです。
プラグインの中では1番2番によく使うと思います。
うまいミックスにはコンプは必要不可欠なプラグインです。
<リバーブ>
残響音を加える空間系プラグイン。
「Hall」「Room」「Plate」「Chamber」「Spring」など、音の響かせ方もいろいろあります。
こちらもミックスでは必ずと言っていいほど使われるプラグインです。
<ディレイ>
リバーブと似ている空間系と言われるプラグイン。
リバーブは残響音を作るに対して、ディレイは音をくり返しながら小さくなっていきます。
「Ping Pong Delay」「Short Delay」「Long Delay」「Doubling」など、種類がいろいろあります。
<ハーモニック>
歪みや倍音を加えるプラグイン。
「サチュレーション」「エンハンサー/エキサイター」「ディストーション」などがあり音作りには積極的に使います。
<モジュレーション>
周波数や位相などを変化させて、音を揺らすような効果を作るプラグイン。
「コーラス」「フランジャー」「フェイザー」などがあります。
<ピッチシフト>
ピッチを変更したり、音素材の長さを変更したりできます。
人気のおすすめプラグインメーカー
プラグインを出しているメーカーは世界中にたくさんあります。
個人の方が作っているプラグインもあります。
人気のあるメーカーを紹介します。
<waves>
操作が簡単でわかりやすく効果を加えられる、とても人気のあるメーカーです。
バンドルを購入すればひと通りのエフェクトが使えるようになります。
<Native Instruments>
ソフト音源が充実していて、「Komplete」シリーズは高品質なエフェクトも加わった人気のバンドルで初心者がまず購入したいバンドルです。
<IK Multimedia>
こちらもソフト音源、エフェクトプラグインが充実していて「AmpliTube」「T-RackS」「SampleTank」など、人気のシリーズがたくさんあります。
<iZotope>
AIなどを使ったエフェクトで最先端のプラグインが多く、「Ozone」「Neutron」「RX」など、人気のシリーズがたくさんあります。
<Universal Audio>
「UAD」の愛称で、とても高品質なプラグインを作っています。オーディオインターフェイス「Apollo」シリーズも人気のメーカーです。
<Slate Digital>
実機モデリングのEQやコンプなど、質の良いエフェクトプラグインが多く、とても人気があります。
<FabFilter>
デジタルEQ、デジタルコンプのプラグインが一流で、とても使い勝手がよくたくさんの人が使用しています。
スタンドアローンとは?
プラグインによって「スタンドアローンでも使用できます」というのをよく見かけると思います。
これはDAWを使用せずパソコン上で、そのプラグインだけで使用できるので、ライブなどで使用することができます。
ノイズ除去プラグインなどはスタンドアローンで処理を済ませて、DAW上で処理済みのデータを扱うというような使い方をします。
アンプシュミレーターなどは、スタンドアローンでギターの練習など気軽にできて便利です。
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