「ヘッドルーム」音響専門学校で勉強した音楽用語61
ヘッドルーム(Headroom)
記録された音量から音割れしてしまうピークまでの間のことをいいます。
イメージしやすく説明すると、頭から天井の間です。
天井の低いところでトランポリンをしたら、頭ばかり気になって良いジャンプができません。
言葉で説明すると簡単に簡潔してしまいますが、DTMではとても大切なことです。
デジタル音でのクリップは絶対に避けなければならなりません。
とはいえあまりにも小さな音量で録音すると、本来の音の良さが録れなくて、S/N比も悪くなりノイズの問題も出てきます。
音が程よい呼吸ができる空間を作っておきたいです。
音作りからヘッドルームを意識
ヘッドルームは特に楽器を録音するときに意識することが重要で、ピークにいかない良いところで録音レベルを決めなければいけません。編集時には何トラックも同時に扱うことになるので、録音レベルがバラバラだと何かと負担が増えてしまいます。
最終的な2mixのマスターはできるだけ音圧を稼いで、音量を大きく聴かせるように持って行きますが、各トラックの音作りの段階でヘッドルームを意識することが大切です。
あまりヘッドルームが少ない状態でトラックを重ねていくと、音圧渋滞が発生してしまいます。
余裕がないとミックス時に少し調整していると気づかないうちにピークが付いていたり、プラグインでピークを付けてしまったり、あまりいいことがありません。
S/N比とは?
S/N比とは、信号「Signal(シグナル)」 と雑音 「noise(ノイズ)」 の比率のことです。
ソフト音源を使う場合はそこまで気にしなくて良いですが、マイク録音をする時はこの「S/N比」が重要になってきます。
そのためヘッドルームを確保しながらのベストな音量設定をするには、経験が必要です。
レコーディングスタジオでの録音とは比較になりませんが、カセットMTRでの録音する時、ピンポン録音をしなければならないので、各トラックのノイズを最小限にするのが必須でした。
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