「MIDIコントローラー」音響専門学校で勉強した音楽用語74
MIDIコントローラー(MIDI controller)
パソコンのみの作業だと「マウス」と「(文字打ち)キーボード」で作業しなければなりません。
MIDIコントローラーを使うことによって、よりレコーディングスタジオの環境に近づけることができます。
MIDIコントローラーの中で一番使われているのが、MIDIキーボードです。
MIDIキーボードがあればいろんなことがコントロールできるようになります。
MIDIコントローラーを略して「ミディコン」とも呼ばれます。
MIDIキーボードの活用法
音をデータにする場合は、録音して波形(オーディオファイル)にする方法と、打ち込んでMIDIデータ(MIDIノート)にする方法があります。
MIDIデータにする場合はキーボードがあると鍵盤(けんばん)を弾ける人はもちろん、弾けない人もマウスで作業するより断然効率がアップします。
MIDIキーボードでドラムを打ち込む人も多いので、自分の作曲スタイルに合わせて選ぶことをお勧めします。
鍵盤数はだいたい25鍵・32鍵・49鍵・61鍵・88鍵に分かれます。
<25鍵 or 32鍵>
持ち出して利用したい人。
作業スペースを確保したい人。
ドラムを鍵盤で打ち込んだり、片手でメロディを入れる程度の使用。
<49鍵>
両手で弾いてリアルタイム録音したいけれど、作業スペースを確保したい人。
<61鍵>
作業スペースがあり、両手で弾いてリアルタイム録音したい人。
<88鍵>
ピアノと同じ鍵盤数で弾きたい人。(ピアノ演奏を主体とする人はピアノタッチのものをお勧めします)
キーボード以外の楽器
MIDIキーボード以外のMIDI楽器を持っている人はなかなかいないですが、その楽器に特化したMIDIコントロール楽器があります。
<電子ドラム>
ドラムを叩ける人はせっかくなので、そのニュアンスをそのまま打ち込みたいと思います。
指ドラムで鍵盤を叩くより、スティックを持って電子ドラムで打ち込めば細かいニュアンスも表現できて、打ち込む時間も削減できます。
電子ドラムは価格のリーズナブルなメーカーもありますが、しっかり打ち込みをデータ化したいのであれば、「Roland」「Alesis」「YAMAHA」の3つに絞られると思います。
<MIDIギター>
ギターはMIDIで表現するのはむずかしいですが、ギター型MIDIコントローラーもあります。
本物のギターとは若干弾き方が変わってきますが、音の出せない環境の宅録でギターを打ち込むには面白いアイテムです。
<ウインドシンセ>
管楽器も昔から電子楽器があります。
サックス、フルート、オーボエなどをMIDIコントローラーとして演奏ができます。
楽器以外のMIDIコントローラー
MIDIコントローラーは楽器だけではなく、PADやフィジカルコントローラーもMIDIコントローラーになります。
<PAD系MIDIコントローラー>
ドラムをリアルタイムで打ち込む時に特化したMIDIコントローラーです。
各パッドにサンプリングを設定したり、音階でメロディを演奏することもできます。
<フィジカルコントローラー>
フィジカルコントローラーとはコンパクトなミキサーで、手元でトランスポートやフェーダーの操作ができる機材です。
フェーダーの数が多いものは操作も把握もしやすいですが、DTMをしているといろんな機材が増えていくので、なかなかスペースの確保がむずしいです。
スペースがない人には、フェーダーがひとつでトラックの選択を切り替えて使用するタイプのものもあります。
打ち込みに便利なPADの付いたタイプのものもあります。
フィジカルコントローラーとDAWとの相性が重要になってくるので、そこは相性の良いものを選ぶと良いです。
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