DTMお役立ち音楽用語

今さら聞けない音楽用語を簡単説明します。

「ストリングス」音響専門学校で勉強した音楽用語98

ストリングス(Strings)

ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスなどのアンサンブルのことをいいます。

ロック、ポップスなど現代の音楽には欠かせない音色で、アレンジ抑揚(よくよう)を加えるにはとても便利です。

バンドサウンドストリングスを入れる時は、ストリングス専門アレンジャーアレンジをします。
ストリングスアレンジがしっかり出来る人は少なく、クラシックにも詳しく専門的知識が必要です。

ストリングスそれぞれの音域

ストリングスはそれぞれ各パート楽器大きさ、音域が違います。

一番小さく高い音の出る「ヴァイオリン」から「ヴィオラ」「チェロ」「コントラバス」の順に大きく低い音になっていきます。

音域の目安は以下になります。

ヴァイオリン・・・「G2」〜「E6」
ヴィオラ・・・「C2」〜「E5」
チェロ・・・「C1」〜「D5」
コントラバス・・・「E0」〜「D3」

ストリングスの編成

ストリングスオーケストラになると、とても人数の多い編成ですが、J-popRockなどにアレンジストリングスを入れる場合は少なめの編成が多いです。
ヴァイオリン大編成だと広がり迫力もあり、とてもリッチアレンジができますが、音数がたくさん入っているような楽曲だと、小編成でも成立します。

<小編成の例>
ストリングスが主体になるアレンジ低音まで使うときは

コントラバス
「チェロ」
ヴィオラ
「ヴァイオリン」× 2

という編成で楽曲に加える場合もありますが、ベースとぶつかってしまうのでバンドアレンジで加える場合は

「チェロ」
ヴィオラ
「ヴァイオリン」× 2

4人編成で入れることは多いです。

本格的な広がるようなを埋めるストリングスを入れる場合は、ヴァイオリン10人編成20人編成くらい厚みをつける場合もあります。

ストリングスのアレンジ

上記の4人編成アレンジする場合、音域によって振り分けながらそれぞれの役割を作ります。

ジャンルによってアンサンブルの仕方に違いはありますが、アレンジの一例をあげてみます。

チェロ」・・・少し下の音域でコードのラインを抑える。
ヴィオラ」・・・ヴァイオリンのハモりや合いの手などで埋める。
ヴァイオリン× 2・・・メロディを活かすようなラインを作り、2本でハモったりオクターブ奏法で厚みをつけたりする。

ソフト音源のストリングス

ストリングス生演奏が魅力的ですが、生演奏録音するにはたくさんの奏者と、それなりに大きなレコーディングスタジオが必要になります。

最近のソフト音源ストリングスも大変リアルに出来ているので、アレンジストリングスを加える程度ならソフト音源を使う人はたくさんいます。

リアルな打ち込みをするにはそれなりの経験が必要ですが、DTMでは覚えておきたい技術です。

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『ストリングス』について、もっと詳しく知りたい方はこちら

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