「バンド」音響専門学校で勉強した音楽用語105
バンド(Band)
音楽を演奏するグループのことをいいます。
日本語では、楽団といいます。
それぞれが専門の楽器で、一つの楽曲を演奏します。
一般的には3人以上のグループからバンドと呼ばれるようになり、2人組だとデュオ(Duo)やユニット(Unit)と呼ばれますが、最近ではドラムとギターというグループも多いので、2ピースバンドという呼ばれ方もします。
Jazzバンドが流行り、ビートルズあたりからロックバンドが流行り、なんどもバンドブームをくり返して、現代も世界中に数え切れないほどのバンドが存在します。
バンド編成
現代の音楽のバンドですごくオーソドックスな編成をあげると、
「ドラム」「ベース」「ギター」「ボーカル」の4人編成です。
「ドラム」・・・低域から高域までリズムを作ります。
「ベース」・・・楽曲の低域から全体を支えます。
「ギター」・・・コードを作り、リフやソロで楽曲に色をつけます。
「ボーカル」・・・メロディに乗せて歌を歌います。
キーボードの役割もギターと同じで「上モノ」というくくりに入ります。
現代の一般的なバンドは上記の5つのパートです。
編成によるパートの振り分けを、一例ですが紹介します。
<2人編成>(2ピース)
「ギターボーカル」「ギターボーカル」
ゆず
「ギター」「ボーカル」
B’z
真心ブラザーズ
ポルノグラフィティ
「ベース」「ボーカル」
DREAMS COME TRUE
「キーボード」「ボーカル」
スキマスイッチ
「ドラム」「ギターボーカル」
White Stripes
<3人編成>(3ピース)
「ドラム」「ベース」「ギターボーカル」
BLANKEY JET CITY
back number
サンボマスター
ニルバーナ
「ドラム」「ベースボーカル」「ギター」
Theピーズ
Hi-STANDARD
モンゴル800
WANIMA
The Police
「ドラム」「ベース」「キーボードボーカル」
クラムボン
Ben Folds Five
「ベースボーカル」「ギターボーカル」「ギターボーカル」
THE ALFEE
<4人編成>(4ピース)
「ドラム」「ベース」「ギター」「ボーカル」
JUDY AND MARY
ミッシェルガンエレファント
ONE OK ROCK
「ドラム」「ベース」「ギター」「ギターボーカル」
スピッツ
BUMP OF CHICKEN
RADWIMPS
「ドラム」「ベース」「キーボード」「ギターボーカル」
フジファブリック
ゲスの極み乙女。
「ドラム」「ベース」「ギター」「キーボードボーカル」
Official髭男dism
<5人編成>(5ピース)
「ドラム」「ベース」「ギター」「キーボード」「ボーカル」
サザンオールスターズ
「ドラム」「ベース」「ギター」「キーボード」「ギターボーカル」
Mrs. GREEN APPLE
「ドラム」「ベース」「ギター」「ギター」「ボーカル」
X JAPAN
<大編成>(ビックバンド)
東京スカパラダイスオーケストラのような大編成になって管楽器などを率いているバンドは「ビックバンド」と呼ばれます。
バンドでプロデビューへの道
バンドを作る理由は、「遊びで楽しむ」「かっこいい音楽を作りたい」などいろいろありますが、最初にバンドを作ろうと思う時は、やはり「プロになりたい」という大きな目標を考えてしまうんじゃないでしょうか?
プロミュージシャンというと、レコード会社と契約して自分のCDを出す、というイメージがありましたが、最近では自らネット上で販売できたり、宣伝できたり昔と比べて自分たちだけで音楽で収入を得ることができてしまいます。
しかし、レコード会社と契約すると、たくさんの人がプロモーションをしてくれて、自分たちの音楽を聴いてくれるリスナーさんの層が広がります。
初心者が何もわからないところからバンドを組んで、プロへとつながる方法をいくつか紹介します。
<レンタルスタジオで練習>
バンドを組んでまずやることは練習です。
バンドは個人が上手くてもアンサンブルがよくないといけません。
練習をくり返すとグルーブを感じさせる演奏と一体感が生まれてきます。
バンドのグルーブにはものすごいパワーがあります。
練習方法はコードやハーモニーの確認など、自宅のような場所でも音の出せる範囲で練習しても良いですが、レンタルスタジオを借りて防音を気にせず大きな音で練習することは大事です。
練習曲はメンバーの好きな楽曲を用いて、コピーをたくさんするとバンドのレベルが上がります。
<オリジナル曲を作る>
コピーを続けると、音楽の理論も分かり始めてきてオリジナル曲を作ってみたくなります。
最初はそのまんまモノマネでも良いと思うので、オリジナルの曲を作ろうとすることが大切です。
みんなで一から作っていくのも良いですが、代表してメンバーの誰かが簡単なコードで作詞作曲をして、それを元にスタジオでアレンジしていくという方法も、バンドの醍醐味(だいごみ)です。
<DTMでのバンドレコーディング>
オリジナル曲ができると、今度は音源にしてみたくなると思います。
DTMでバンドの録音をする時は、DAWのトラックにそれぞれ楽器を録音して音を重ねていき、曲になっていきます。
それぞれメンバーが意見を出し合いながら演奏を重ねていくレコーディングも、バンドの面白さのひとつです。
レコーディングをすると、バンドのレベル、作品のレベルがグッと上がります。
楽器を重ねていくとフレーズやリズムなど、練習スタジオでは気づかなかったことがたくさん出てきます。
そして、音楽についてすごく勉強になります。
<オリジナル曲を売り込む>
レコーディングをしてオリジナルの音源ができれば、いろんな方法で売り込みができます。
ひと昔前はデモをレコード会社、事務所に送ったり、オーディションに応募したりしていましたが、現在はさらに動画サイトでプロモーションが出来ます。
自信作ができたらいろんな方法で売り込んでみましょう。
<ライブをする>
そして、バンドのパフォーマンスといえば「ライブ」です。
ライブによって伝えるという表現力、そしてバンドの一体感がグッと上がります。
最初は小さなライブハウスから始まり、回数をこなして集客を増やしていけばモチベーションも上がり、集客の肩書きもできます。
ライブハウスに気に入られれば、レコード会社とのつながりもできたりします。
話題性を作り、媒体(ばいたい)にアピールできるチャンスが増えてきます。
<プロデビュー>
売り込みとライブというのがプロデビューへの道だと思います。
大事なことは勢いを止めないということです。
そして、もっと大事なことはプロがゴールではないということです。
プロになれるかどうかではなくても、音楽とともに目標目指して一生懸命進み続けると、必ず大きく得るものがあると思います。
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