「ワウペダル」音響専門学校で勉強した音楽用語107
ワウペダル(Wah pedal)
周波数帯域を動かし、音を変化させるペダルのことをいいます。
スイッチを入れることによってバンドパスフィルターがかかった状態になり、足で操作することによって演奏しながら、自由にフリケンシーを動かすことができます。
ギタリストがよく使う機材で、ストンプエフェクターと一緒に足元にセッティングします。
ベース、キーボードでも同じようにセッティングして使用されます。
クラビネットなど、リズムカルに使うととても効果的です。
ワウペダルの使い方
つま先側のペダルの下にON/OFFのスイッチがあって、つま先でグッと押し込むと、カチッと音がしてスイッチが入ります。
ワウペダルの使い方をいくつか紹介します。
<① リズムに合わせて踏む>
オーソドックスな使い方で、リズムに合わせてつま先とかかとで「踏んで戻す」をくり返します。
音を出した状態で踏むと「ワーウ、ワーウ」といった音になります。
ミュートカッティングしながら踏むと「チャカポコ、チャカポコ」という音になります。
<② アタック音と同時に踏む>
ピッキングするタイミングに合わせてペダルを踏むと「ウワッウワッウワウワウワッ」のような、耳に残りやすい特徴的な音色になります。
イントロ、バッキング、ソロなど、どこでも有効に使えます。
<③ ゆっくり踏む>
1小節くらいかけてゆっくり踏んでいくと、低域から高域へ動きのある音色になります。
雰囲気作りや展開の前などアレンジにも効果的です。
<④ 狙った周波数に固定>
ペダルを固定して、ワザと高域寄りのペラペラな音にしたり、こもらせたラジオ音にしたり、臨機応変(りんきおうへん)に効果を作れます。
「オートワウ」と「タッチワウ」の違い
ワウの特徴を使ったエフェクターに「オートワウ」「タッチワウ」というエフェクターがあります。
2つの違いは何かという質問がよく上がります。
まずは、「タッチワウ」の説明をします。
音信号入力を検知して自動でワウがかかります。
上記の「② アタック音と同時に踏む」と同じような効果ですが、自動検知なので足でペダルで合わせるのとはニュアンスのつけ方が変わってきます。
これを「タッチワウ」といいますが、自動でかかるワウということで「オートワウ」と呼ばれることもあります。
そして「タッチワウ」とはかかり方が違って、BPMを設定して一定の周期でフリケンシーが自動で動くワウがあります。
こちらを「オートワウ」といいます。
まとめると‥
・タッチワウ/オートワウ 音信号が入力されると自動でワウがかかる。
・オートワウ BPMに合わせて一定の周期でワウがかかる。
「タッチワウをオートワウともいう」ということです。
「タッチワウ」はベースにも非常によく使われます。
「エンベロープフィルター」というエフェクターがありますが、こちらは「タッチワウ」と同じ効果があります。
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