「パーカッション」音響専門学校で勉強した音楽用語121
パーカッション(Percussion)
ドラムのように叩いて音を出す打楽器のことをいいます。
打楽器はものすごくたくさん種類がありますが、楽曲に取り入れるパーカッションというと、音階のない打楽器を指すことが多いです。
音楽の三要素のひとつ「リズム」を支えるのがパーカッションです。
パーカッションは全世界に文化があり、各国の独特な楽器がたくさん存在します。
そして、それぞれの楽器によく使うリズムのパターンが存在します。
このリズムパターンと楽器の種類をたくさん覚えていると、アレンジ面でとても役に立ちます。
打楽器の種類
打楽器の種類はたくさんありますが、DTMでパーカッションとしてよく扱われる楽器をあげてみます。
<コンガ>
皮が貼ってあり、素手で叩いて音を出します。
速い曲から遅い曲まで、ロック、ポップでもよく使われる打楽器です。
<ボンゴ>
コンガより小さく、皮が貼ってあり、素手で叩いて音を出します。
スティックで演奏する場合もあります。
ラテンなど、ノリの良いリズムの手助けをします。
<ティンバレス>
専用のスティックで叩いて演奏します。
レゲエやラテン系のジャンルでノリが出せて、ポップスでもフィルでよく登場します。
<カウベル>
もともとは家畜用の売りの首につけるベルで、ドラムのセットに組み込まれることがよくあります。
ラテン系にもよく使われますが、ハードロックでもよく使われて、クリックのような芯のあるテンポを刻みます。
<ティンパニ>
ゴジラのテーマ曲で使われているクラシックで活躍する打楽器。
ストリングス系のBGMによく合います。
フェルトや糸で出来たスティックのマレットを使って音を出します。
<タンバリン>
ロックやポップスで非常によく使われてノリが出ます。
速いテンポでもスローな曲でも使われます。
ハットやスネアに合わせて演奏することが多いです。
<ギロ>
エキゾチックな楽曲に入っていたりします。
リズムよく演奏するのがなかなか難しいです。
<ウィンドチャイム>
ポップスにも展開のきっかけに、非常によく使われる音です。
ライブにセットして使うドラマーもたくさんいます。
<シェイカー>
オールジャンルでよく使われます。
マラカスもこの部類に入ります。
<ヴィブラスラップ>
演歌の効果音でよく入っています。
<トライアングル>
ミュートと組み合わせてリズムを刻みます。
効果音としても使われます。
<カホン>
アコースティックライブで使われる人が増えてきています。
ドラムの「キック」「スネア」「ハット」の3点の雰囲気を1台で演奏することができます。
ボイスパーカッション
人が声を使って打楽器の音を出すことを「ボイスパーカッション」といいます。
リズムを作って演奏することもできます。
略して「ボイパ」と呼びますが、英語ではボーカルパーカッションといいます。
ベース音やスクラッチやブラスのような打楽器以外の音も組み込まれていき、次第に「ヒューマンビートボックス」と呼ばれるようになってきました。
ヒューマンビートボックスを演奏する人は、ビートボクサーと呼ばれます。
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