「ブースター」音響専門学校で勉強した音楽用語122
ブースター(Booster)
音をブースト(押し出す)させるエフェクターのことをいいます。
一般的にはブースターといえば、中域を押し出して芯のある強い音を作り出します。
ゲインを増幅させて歪ませるオーバードライブはブースターとして扱われることが多いです。
このように歪ませて強い音を作るという印象はありますが、歪みがかからないクリーンブースターというものもあります。
ただ歪ませることがブーストするとはいいません。
ギターではダイナミクスを広げるために、ブースターを使い音色にメリハリを作ります。
たいていのギタリストはライブのとき、ブーストできる状態を作ります。
ブースターを使う場面
ブースターを利用する一番の理由としてあげられるのが、ソロパートを演奏するときです。
ギターソロは歌がないセクションの間奏などで弾きますが、歌がなくなりぽっかり空いた中域を埋めるために、ギターをブーストします。
フレーズを目立たせたいときに使えるようにブースターがセットしてあると、音量を絞った小さな音からブーストした音までダイナミクスの幅が広がります。
ライブのときはブーストした音を、P. A.さんにちゃんとチェックしてもらっておかなければなりません。
ブースターになるエフェクター
ギタリストはブーストさせるエフェクターを基本的に用意しています。
純正のブースターは、適したエッジの際立ち方や、美味しい音域を狙える、ギターをブーストさせるために適したエフェクターですが、ギタリストによって、いろいろなエフェクターを使ってブーストを作ります。
<オーバードライブ/ブースター>
ゲインを増幅して音を押し出し歪ませるオーバードライブはブースターと同じような効果を作ります。
オーバードライブとブースターは同じ扱いにされることは多いです。
オーバードライブによってエッジの効いたものや歪み優先のものに分かれます。
<イコライザー>
イコライザーもブーストしたい周波数を突いた設定にしておいて、ブースターとして使用するギタリストはたくさんいます。
<クリーンブースター>
歪まない設定で作られているブースターです。
クリーンな芯のあるギターソロを弾きたい場合にはこのタイプですが、プリアンプの効果を狙って、付けっぱなしで使用するギタリストもたくさんいます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『ブースター』について、もっと詳しく知りたい方はこちら