「ブレイクビーツ」音響専門学校で勉強した音楽用語126
ブレイクビーツ(Break Beats)
ドラムを分解して、パズルのように組み立てて作ったリズムのことをいいます。
ブレイクは「切断する」や「壊す」という意味があるので、「ビートを壊す」という発想のネーミングです。
サンプラー、ループ素材、音素材などを使って、人間では叩けないようなフレーズやグルーヴを作り、ヒップホップやエレクトロミュージックでメインのリズムとして使われます。
DTM・DAWを使ってブレイクビーツで音楽を作るのは、簡単で楽しく作ることができます。
しかし、良いリズムやグルーヴを作るには、かなりのセンスと知識が必要です。
ブレイクビーツの作り方
ブレイクビーツはDAWを使えば、誰にでも作れます。
遊び感覚でリズムを組み立てて、そこからフレーズやメロディのアイデアが生まれることもあります。
それでは、簡単にブレイクビーツを作る方法を説明します。
まずは、シンプルな8ビートの波形データを用意します。
そして「バスドラ」「スネア」「ハイハット」の単体の音に分解します。
わかりやすく各キットの色分けをしました。
「バスドラ」・・・青
「スネア」・・・赤
「ハイハット」・・・黄
「ハイハットオープン」・・・橙
あとは時間軸のグリッドに合わせて、組み合わせていきます。
パーツをコピペして細かい拍で入れたり、空間を作ってみたり、ルールはありませんが、基本的にはバスドラとスネアの拍の取り方は、一般的なビートの上で作った方がノリが出やすいです。
変則的なパズルはフィルで作ると効果的です。
上記の要領で、サンプラーのようなシーケンサーでも、ブレイクビーツを組み立てて、ライブで演奏するという使い方をします。
ブレイクビーツを基本に作品を作っているアーティストはたくさんいます。
ケミカル・ブラザーズ(The Chemical Brothers)はブレイクビーツを取り入れている有名なアーティストです。
ブレイクビーツを簡単に作れるソフト音源
ブレイクビーツを簡単に作れるプラグインソフトに「Stylus RMX」というループ音源ソフトがあります。
膨大な数のループが収録されていて、MIDI編集が単体の音ごとに分かれているので、MIDIノートを組み変えるだけでブレイクビーツになります。
ドラムンベースとは?
ブレイクビーツを使った音楽にドラムンベース(Drum & Bass)というジャンルがあります。
ドラムとベースが主役になっていて、特にドラムはボーカルの代わりに大きく真ん中にいるミックスの音楽です。
とてもテンポが早く(約BPM=160以上)、疾走感のあるリズムが特徴的です。
クラブミュージックでは「EDM」についでよく使われるジャンルです。
「DnB」「D&B」などと表記されます。
ドラムンベースで有名なバンドに「Pendulum」というアーティストがいます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『ブレイクビーツ』について、もっと詳しく知りたい方はこちら