「スピーカー」音響専門学校で勉強した音楽用語130
スピーカー(Speaker)
音信号を物理的振動に変える機材のことをいいます。
一般的に音楽を楽しむには2つのスピーカーを使って音楽を聴きます。
ステレオコンポなど、リスニング用のスピーカーは、「オーディオスピーカー」といって、聴き心地を重視した調整がしてあります。
DTMで使用するスピーカーは、原音を忠実に出力され「モニタースピーカー」と呼ばれます。
スピーカー自体、大きいものから小さいものまでさまざまで、さらにスピーカーユニットという音の出る核となる部分には、大きく分けて「ウーファー」「ミッドレンジ」「ツイーター」があります。
英語では、スピーカーというと「話す人」という意味になってしまうので、正確には「ラウドスピーカー」と呼んで区別されます。
日本語では「拡声器」といいます。
スピーカーユニット
人間の耳で聴こえる周波数の範囲、約20Hz〜20000Hzをひとつのスピーカーユニットで聴かせるのはむずかしいと言われています。
そのためそれぞれの周波数帯域にあったユニットに分けられます。
「ウーファー」・・・低域
「ミッドレンジ」・・・中域
「ツイーター」・・・高域
ユニットの組み合わせで、スピーカーは広範囲の周波数を出力することができます。
<1ウェイ>(フルレンジ)
ひとつのユニット(フルレンジ)でできたスピーカーで、上から下まで広い範囲で出力することはできません。
しかし音がぼやけることはなく、中域の音を聴くには、より高音質で聴くことができます。
<2ウェイ>
2つのユニットで、一般的に「ウーファー」「ツイーター」の2つでできています。
DTMモニタースピーカーの中で一番多いタイプです。
<3ウェイ>
3つのユニットで、一般的に「ウーファー」「ミッドレンジ」「ツイーター」の3つでできています。
❇︎・・・4ウェイ以上のスピーカーもあります。
バスレフとは?
スピーカーに筒状の丸い穴を良く見かけると思います。
これは「バスレフ」といって、低域の音を聴かせる(響かせる)役目をしています。
なかなか小さめのスピーカーではむずかしい、低音を感じさせるためにこの穴が存在します。
反対に低音が回るのが嫌で輪郭をハッキリさせたい人は、この穴をティッシュでふさいでスッキリさせることができます。
表にない場合でも、裏についているので、たいていのスピーカーにはバスレフがついています。
楕円や三角の形のものもあります。
サブウーファー
ウーファーよりもさらに下の帯域(超低域)を出力できる専用の「サブウーファー」というスピーカーがあります。
スピーカーはLとRの2つでセットになっていますが、サブウーファーは一般的にセンターにひとつ置くタイプです。
スピーカー2つとサブウーファーひとつで2.1chスピーカーシステムといいます。
DTMでは2.1chスピーカーで作業している人はたくさんいます。
ミックスで低音の問題はつきものですが、サブウーファーがあれば解決できることがたくさんあります。
小さな音でも低域が感じられるので、DTMをやっていくならサブウーファーは必要な機材です。
しかし、デメリットは超低域になると、防音がむずかしく自宅ではなかなか大きな音でのチェックはできません。
ツイーターよりもさらに上の帯域(超高域)に対応している、スーパーツイーターというユニット、スピーカーもあります。
DTMおすすめ人気モニタースピーカー
DTMのモニターはヘッドホンも重要ですが、スピーカーももちろん重要です。
コスパの良いものもいいですが、やはりずっと使えるものを選びたいです。
スピーカーによって特徴が違いますが、中でも人気のあるオススメモニタースピーカーを紹介します。
<YAMAHA MSP5>
長年モニタースピーカーとしての大定番。
低音から高音までバランスよく、扱いやすく人気があります。
<ADAM A5X>
プロの中でも使っている人が多い人気のスピーカー。
クリアな音質で、パンニングの調整もわかりやすいです。
<GENELEC 8030CPM>
スタジオでも使われる、クオリティの高いスピーカー。
サイズと比べてパワーがあります。
<IK Multimedia iLoud Micro Monitor>
コンパクトでありながら、パワーもある人気のIK Multimedia のモニタースピーカー。
持ち運び用としても最適です。
<JBL PROFESSIONAL 104-Y3>
卓上でのDTMに最適な設計で作られたスピーカー。
コンパクトで場所もとらず、音質、コスパも優れています。
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