「ワーミーペダル」音響専門学校で勉強した音楽用語144
ワーミーペダル(Whammy pedal)
ピッチを変化させてビブラートやポルタメント奏法など、トレモロアームを使った奏法のような効果のつけられるエフェクターのことをいいます。
ピッチシフターペダルともいいます。
ペダルを踏んでピッチを変えられるので、たくさんのギター演奏が表現できます。
ベースにも利用ができ、ダウンチューニングも簡単にできます。
レスポールのようなアームの付いていないギターでも、アーミング奏法ができるうれしい機材です。
ワーミーペダルの特徴
機種によって、できるできないの機能はありますが、ワーミーペダルでできることはたくさんあります。
・ビブラート、トレモロなどのモジュレーション効果
・スライドギター、グリッサンド、チョーキングなどのポルタメント奏法。
・オクターバーとして使用し、音を厚くする。
・少しピッチをずらしてディチューン効果を作り、音に深みをつける。
・チューニングを下げて、ダウンチューニングに変更。
・チューニングを上げて、カポタストの効果。
などいろいろな表現ができます。
<デメリット>
しかし、たくさんのことができるといってもデメリットもあります。
ピッチシフターならではの「音痩せ問題」と「レイテンシー」があります。
機種によって、モノフォニック(単音)とポリフォニック(和音)の設定ができるものもありますが、やはり効果が不安定なときはあります。
上記に書いたいろいろな効果も、曲全体で使うときは専用のエフェクトやカポなどを使用した方が確実かもしれません。
とはいえ、飛び道具的な効果のある使い方は唯一無二なので、スクリームと呼ばれるギター奏法などには最適です。
トレモロアーム
トレモロアームは付いているギターと付いていないギターがあります。
フルアコやセミアコにも平べったいアームが付いているものもありますが、もともとはブルースのギタリストが和音(コード)にトレモロ効果をつけたいというところからアームがつけられたそうです。
しかし、ギタリストの中にはトレモロアームをあまり好まないはたくさんいます。
それには以下の理由があげられます。
・チューニングがひと手間かかる。
・バネなどのメンテナンスが面倒。
・しまうときの脱着が面倒。
・弾くときに邪魔になる。
・見た目が好きではない。
アームがあるとたくさん奏法が増えますが、ギターはシンプルが良いという考え方のギタリストはたくさんいます。
それでもアーミング奏法の効果をつけたい場合は、ワーミーペダルで再現できるということです。
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