「フィードバック」音響専門学校で勉強した音楽用語152
フィードバック(Feedback)
出力の高いアンプにギターを近づけると、共鳴あるいはハウリングが起きる現象のことをいいます。
フィードバックが起き始めると、徐々に「キーン」や「ヒーン」というような音が発生して、ロックではライブ感のある演出としてよく使われる効果音です。
ピックアップがハウリングを起こしてフィードバックする形もあります。
マイクをスピーカーに向けると「ヒーンヒーン」と耳が痛い音が鳴るように、ギターもノイズとともにハウリングを起こします。
ギターを弾く直前にフィードバックを起こしてから歪んだギターをかき鳴らしたり、ロングトーンのフレーズで音を伸ばしている時にだんだんフィードバックが始まったり、ギターリストにはたまらない演出です。
この効果をアレンジに入れたい時はたくさんありますが、DTMでフィードバックの音を録音するには、かなりアンプを大きな音で出せるスタジオじゃないと、家での録音はなかなかできる音量ではありません。
宅録では素材を使うかエフェクターなど機材を使って、それっぽくするという方法で作ります。
フィードバックで遊ぶジミヘン
ジミヘン(ジミ・ヘンドリックス)といえば、ギターの神様と呼ばれていますが、やはりライブパフォーマンスにインパクトがあり、長きにわたり現在でも絶大な支持を得ています。
ジミヘンのギターパフォーマンスは、フィードバックが始まると止まりません。
完全に音を操って遊んでいます。
弦を共鳴させる道具「E-BOW」
弦をピッキングして音を出すのではなく、電気で振動を起こして音を出すことのできる「E-BOW」というアクセサリーがあります。
ホッチキスのような形をした道具で弦に近づけると、弦が共鳴を始め音が出ます。
歪んだ音色のギターに近づけると、フィードバックのような効果を得ることができます。
スタンド型になっているものもあり、右手を使わずに近ついて効果を作ることができます。
バイオリンの弦に振動を与えて音を出す弓のことを「ボウ」といいます。
エレクトリックのボウを略してE-BOWという名前が付けられました。
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