「リリック」音響専門学校で勉強した音楽用語137
リリック(lyric)
作者の感情を表現した詩のことをいいます。
日本語では叙情詩(じょじょうし)といい、叙事詩(じょじし)の対語になります。
言葉の語源は、竪琴(リラ)に合わせて歌うということから発展したそうです。
現代では歌詞全体のことをリリックと呼ぶ人もいます。
歌詞の中でも特に感情を込めて歌う「ラップ」の歌詞はリリックと呼ばれることが多いです。
音楽の業界では良く出てくるワードです。
形容動詞にすると「リリカル」になり、「リリカルな歌詞」というような使い方をします。
リリックとエピック
エピックとは、出来事などを詩にして、感情が入っていないような文章のことをいいます。
「楽しい」や「悲しい」など、感情を表現した歌詞と、起こった出来事を淡々と書かれる歌詞ではやはり、楽曲を感動させるには感情の入った歌詞の方がいいので、世の中にある楽曲にのっている歌詞は叙情詩の方が多いと思います。
それもあって楽曲の歌詞は「リリック」とまとめられるのかもしれません。
ラップのリリック
ラップの歌詞をたとえる時に「リリック」という言葉が良く使われます。
歌詞全体のことを指すことが多く、その中でラップの中で一番重要な「韻を踏む」が「ライム」「ライミング」といい、歌の中で感情などが入った歌い方の変化を「フロウ」といいます。
ラップはこの「ライム」と「フロウ」の組み合わせで歌詞ができていきます。
ロックやポップスと比べて、歌詞の感情がストレートに伝えるラップの歌詞は、より「リリカル」な歌詞になります。
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