「ゲインリダクション」音響専門学校で勉強した音楽用語162
ゲインリダクション(Gain Reduction)
ダイナミクス系のエフェクターに付いている、かかり具合をチェックするメーターのことをいいます。
主に「コンプレッサー」「マキシマイザー」「ディエッサー」に関わってきます。
「リダクション」の意味が「縮小」「削減」という意味の通り、エフェクトによってどれだけ音圧を押さえたかという動きをします。
エフェクトのかかり具合を目で見てチェックできるので、とても分かりやすいです。
ゲインリダクションの活用方法
ゲインリダクションのスイッチは「GR」と表記され、入力の音圧「IN」と出力の音圧「OUT」のスイッチを切り替えて、メーターをチェックできるものが多いです。
基本的にゲインリダクションの反応を見ながらかかり具合を設定して、入力と出力の音圧をだいたい揃えるというのが、ダイナミクス系のかけ方です。
もちろん極端にかけて効果を作る場合もあります。
「-6dB」が約半分の音圧になるので、それを基準にメーターを見ると音圧がどのように押さえられているかが判断できます。
楽器や音色によって異なってきますが、コンプなどナチュラルにかけたいなら、ゲインリダクションをだいたい「-2dB 〜 -4dB」くらいにして「-6dB」は越えないようにしています。
マスターでマキシマイザーを使用する場合は特にゲインリダクションは、どこで音を潰しているか把握でき、最終の音質を良くする手助けになります
ゲインリダクションメーターの種類
ゲインリダクションのメーターには大きく分けて3つ種類があります。
<針式>
針がワイパーのように動くメーター。
人間の耳に近い動きをするので、メーターには針式がよく使われます。
ハードウェアのコンプは針式が多く、プラグインソフトでも針式を再現しているものが多いです。
<デジタルメーター>
プラグインソフトでよく使われるメーター。
反応がよくピークも教えてくれるので、より正確で安心感があります。
<LEDメーター>
緑や赤などランプの色の変化でチェックするメーター。
ハードウェアにこのタイプもよくあります。
ギターなどのコンパクトエフェクターには、ゲインリダクションのメーターはほとんど付いていませんが、LEDメーターでチェックできるものもあります。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『ゲインリダクション』について、もっと詳しく知りたい方はこちら