「ボコーダー」音響専門学校で勉強した音楽用語134
ボコーダー(Vocoder)
声を機械音に変えるシンセサイザーやエフェクターのことをいいます。
声(voice)を符号化(corder)するという言葉をくっつけた造語で、「ボコーダー」あるいは「ヴォコーダー」といいます。
言葉で説明してもどんな音声か伝わらないかもしれませんが、実際に聴いてみると聴き覚えのある声だとわかると思います。
入力された声にフォルマントが加えられ、声が機械のような重なり方をして、いわゆる「ロボットボイス」になります。
もともとは音声通信を圧縮するために作られた技術でしたが、その技術を応用して1970年代後半から楽曲でも取り入れられるようになりました。
テクノに使われている印象が強いですが、当時いろんなアーティストが使用するようになりました。
現在もDTMでプラグインソフトを使って、効果音としてもボコーダーが使われます。
ボコーダーの作り方
ピッチ編集ソフトやサンプラーソフトなどでもロボットボイスは作れますが、専用の機材を使うのが一般的なやり方です。
ボコーダーの機能を使った面白いサウンドが作れる機材もたくさんあります。
<ボコーダー機能つきシンセサイザー>
ボコーダー機能のついたシンセを使う場合、付属のマイクで声を出力します。
その時、声の音程は無視されて、押している鍵盤の周波数の声が出力されます。
ロボットボイスの演奏ができます。
<ギターベース用ボコーダーエフェクター>
ギター、ベース用のボコーダーもあります。
楽器とマイクどちらもインプットして、マイクから声を出せば、楽器を弾いた音の周波数との加工音のロボットボイスが出力されます。
ライブでも積極的に使えるエフェクターです。
<ボコーダープラグインソフト>
プラグインソフトを使えば、いろいろな効果を加えることができる、イマドキ風のボコーダー効果をつけることができます。
ボーカル用エディットプラグインは簡単にボコーダー効果が作れて便利です。
ボコーダーを使った名曲
<Let’s Groove> アースウィンド&ファイアー
誰もが聴いたことのあるボコーダーフレーズ。
「生麦生卵」と聴こえるで有名なフレーズです。
<The Robots> クラフトワーク
テクノポップ流行の立役者。
ドイツのアーティストですが、日本が大好きで、クラフトワークの曲の中に日本語の単語がたまに出てきます。
<テクノポリス> YMO
全世界に影響を与えた日本を代表するアーティスト、イエロー・マジック・オーケストラ。
ボコーダーをたくさん活用していました。
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