「パッド」音響専門学校で勉強した音楽用語133
パッド(Pad)
音楽の中では3つの意味を持ちます。
① 楽曲の中、バックで流れている持続音。またはその音色。
② MIDIコントローラーや電子ドラムの打面部分のパーツ。
③ マイクやDIボックスなどの入力信号を下げるスイッチ。
パッドという用語はそれぞれDTM、レコーディングではとてもよく使われる用語です。
① パッド(音色)
楽曲の中で白玉系で音を埋める、持続音のことをパッドといいます。
ストリングスのような音色で、シンセではパッド系の音色がプリセットの中にたくさんあります。
アタックがなく、立ち上がりが遅く、広がるような音色が特徴です。
楽曲の中に使う音色では、シンセリードと並んで、かなり使用頻度が高い音色です。
EDMやトランスなどのジャンルで重宝されるのが、このパッドサウンドです。
② パッド(MIDIコントローラー)
MIDIコントローラーの指で叩いて打ち込みをする打面の部分をパッドといいます。
そして、そのコントローラーをMIDIパッドといいます。
ゴム、シリコン素材で、叩く強さでベロシティを変化させながら打ち込むことができます。
リズム関係を打ち込んだり、ライブの演奏にも使います。
電子ドラムの打面の部分も同じようにパッドといいます。
こちらもゴム素材のものが多いですが、より静音性や叩き心地を重視したメッシュパッドもあります。
③ パッド(パッドスイッチ)
コンデンサーマイクには、よくスイッチが付いています。
床から伝わる余計な低域や、ノイズなどを録音しないようにローカットスイッチと、大きな音が入力されてレベルオーバーで歪みが起きないように、音量を下げるパッドスイッチがあります。
アッテネーターの役割を果たすこのスイッチをパッドといいます。
スイッチのそばに「-6dB」「-12dB」など書いてあれば、そのスイッチはパッドです。
入力信号が割れてしまっては取り返しがつかないので、大きな音が取れる可能性がある場合はパッドスイッチを入れます。
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