「CPU」音響専門学校で勉強した音楽用語84
CPU(Central Processing Unit)
パソコンの中心になる処理装置のことをいいます。
人間でいう「脳」のような働きをします。
CPUが優秀だと、パソコンの処理速度が早くなり作業がスムーズになります。
DTMや映像編集などの時間軸が関係する作業は、この「CPU」がとても重要になります。
CPUに負荷がかかるソフトをたくさん使用すると、処理速度が追いつかなくなり、パソコンの動きが悪くなります。
「2.8GHz」「3.6GHz」など、「GHz」で単位を表し、数値が多いほど処理速度が速いCPUになります。
1秒間に処理できるデータを数値にしています。
CPUに負荷がかかりやすいプラグイン
DTMでCPUに負荷をかけてしまうのが、真っ先に思いつくのが空間系のプラグインです。
リバーブ、ディレイは繊細で情報量が多く、特にリバーブは高品質になるとどうしても重くなってしまいます。
IRリバーブになると、一気に負荷がかかってしまいます。
音源ソフトも負荷がかかります。
リアルなものは情報量が多く、負荷がかかってしまいます。
マルチティンバーの音源も、複数同時に立ち上げるのはむずしいです。
コンプレッサー、マキシマイザーもソフトによっては重たいです。
最近流行りの「AI」機能のものや、リアルタイムの処理をしてくれるものはとても重たいです。
DTMで一曲完成させると、気づけばすごい量のソフトを使ってしまうので、うまくオーディオファイルに変換したり処理をしながら作業を進めないといけません。
そうしないと、CPUが悲鳴をあげて「ブツブツ」ノイズが鳴り始めたり、フリーズしたりして作業にストレスがかかります。
CPUとメモリ
パソコンには「CPU」とは別に「メモリ」というパソコンの性能に関わってくる部品があります。
メモリとは情報を読み書き記憶する能力で、CPUの補佐的な存在です。
CPUの性能が良くてもメモリが少ないとソフトの立ち上げに時間がかかったり、そもそもたくさんソフトを立ち上げることができません。
メモリは増幅してカスタマイズも出来ますが、ノートパソコンではなかなかむずしいものもあるので最初からメモリは気にした方が良いです。
DTMで使用するパソコンの場合は16GBは欲しいところです。
ソフトなどの環境にもよりますが、4GBで一曲作ろうと思ったらパソコンが悲鳴をあげます。
CPUのビット数
CPUのビット数とは、同時に送れる情報量です。大きいほどCPUの性能が上がります。
歴史を辿ると「4bit」から数値が倍で増えていき、パソコンでは「32bit」「64bit」などあります。
「4bit」は同時に16通りの情報しか送れませんが、「32bit」「64bit」になると何億通りにもなります。
DTMで使用するパソコンは、CPUとは別の「メモリ」の扱える量に関わってくるので「64bit」をオススメします。
ゲーム機の歴史に沿ってCPUのビットを辿ると、能力がとてもわかりやすいです。
音楽の「音圧戦争」のようにゲーム業界の「ゲーム機戦争」というビットの熱い戦いがありました。
1981年 カセットビジョン 4bit
1983年 ファミリーコンピューター 8bit
1987年 PCエンジン 8bit
1988年 メガドライブ 16bit
1990年 スーパーファミコン 16bit
1994年 3DO REAL 32bit
1994年 セガサターン 32bit
1994年 プレイステーション 32bit
1996年 NINTENDO 64 64bit
2000年 プレイステーション 2 64bit
「プレイステーション 2」は128bitという売りがありますが、実際は64bitのCPUが並行して2つ使えるというシステムになっています。
ゲームの歴史と共にCPUのビットを見ていくと、ビット数でCPUの性能がどのくらいあるかわかりやすいと思います。
64bitもあればビット数は十分という流れと共に「ゲーム機戦争」のビット数の上げ合いは落ち着いてきました。
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