DTMお役立ち音楽用語

今さら聞けない音楽用語を簡単説明します。

「ハモンドオルガン」音響専門学校で勉強した音楽用語129

ハモンドオルガン(Hammond Organ)

 トーンホイールを使ってを出すオルガンのことをいいます。

大きなパイプオルガンを小さな場所でも演奏できるように、時計職人ハモンドさん)が歯車を使ってを出すしくみを作った電気オルガンです。

ドローバーを使って倍音を組み合わせて、音色を変えることもできます。

ハモンドオルガンは古くからジャズロックで活躍して、現在も楽曲に入れば存在感を出してくれます。

ハモンドオルガンのしくみ

パイプオルガンは風を送って、リコーダーのしくみで音が出ます。

ハモンドオルガンパイプオルガンとは違い、電気を使ってを出します。
トーンホイールという歯車回転させて磁気振動を起こし、それをコイルピックアップを拾って出力します。

の出るしくみは、エレキギターと同じです。

当時、パイプオルガンのようなの広がりを再現するのはむずかったですが、ハモンドオルガンにもの広がり、揺れを出すためにレスリースピーカーとのセットが必須でした。
そして、あの独特なサウンドが、ロックでも大活躍してきました。

ドローバーで音色作り

ハモンドオルガンは、倍音音色を作っていきます。
それぞれの倍音コントロールできるドローバーという棒を、押したり引いたりして好みのを作っていきます。

倍音の混ぜ方によって音色を作ります。
オルガンで全ての楽器の特徴を表現するのは難しいですが、混ぜ方でいろんな楽器に寄せた音作りができます。

<1倍音のみフル>
透き通った柔らかい音で、フルートなどの倍音に似ています。

<全部真ん中>
全体的に倍音が響いていて、バイオリンのような弦楽器の倍音に似ています。

<3倍音を中心にV字型>
強い音で、トランペットのような菅楽器の倍音に似ています。

コンボオルガン

ハモンドオルガンシミュレートした、コンパクトになった鍵盤コンボオルガンといいます。

コンボオルガンは値段も高く、基本的にオルガン音色しか作れないので、現在では音源も性能が進んだシンセサイザーPCM音源オルガン音色を使用する人が多いです。
しかし、ドローバーを調整しながら演奏するオルガン奏者は、やはりシンセキーボードではなくコンボオルガンを使って演奏します。

キーボーディストシンセ音ブラスセクションストリングスなどいろんな音色を使いますが、中でもピアノオルガンはよく使用します。
ライブではいろんな音色を出せる鍵盤と別に、ピアノ用ピアノタッチ鍵盤オルガン用コンボオルガンを用意する人も多いです。

「B-3」専用のソフト音源

ハモンドオルガン専用ソフト音源もたくさんあります。
シンセなどのオルガン音色より、やはりハモンドオルガン専用ソフト音源は存在感があります。

作曲・編曲にはハモンドオルガンは大きな役割を果たすので、DTM作曲・編曲する人は必ず一つは持っておきたいソフトです。

ハモンドオルガンの中で最高傑作と呼ばれている「B-3」という機種があります。
ハモンドオルガンといえば「B-3」で、サウンドでもこちらを元にシミュレートされたものが多いです。

なかでも、IK Multimedia「Hammond B-3X」メーカー公認ソフト音源で、細かいところまで本格的にシミュレートされていて、ハモンドオルガンソフト音源ではオススメです。

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『ハモンドオルガン』について、もっと詳しく知りたい方はこちら

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