DTMお役立ち音楽用語

今さら聞けない音楽用語を簡単説明します。

「フォルマント」音響専門学校で勉強した音楽用語140

フォルマント(Formant)

言葉を発してできる複数周波数ピークのことをいいます。

周波数低いピークから「第1フォルマント」(F1)、「第2フォルマント」(F2)‥と呼ばれ、この「F1」「F2」によって母音が作られます。

フォルマントは、男性の声、女性の声、子供の声周波数高さが違い、低い声高い声の違いが出てきます。

ホルマント」と表記されることもあります。

母音とフォルマント

個人差はありますが、母音によって「第1フォルマント」「第2フォルマント」の位置がある程度決まっています。
母音によってできるフォルマントスペクトラルのだいたいの形を書いてみました。

<あ(a)のフォルマント>

フォルマント_図01あ

<い(i)のフォルマント

フォルマント_図01い

<う(u)のフォルマント

フォルマント_図01う

<え(e)のフォルマント

フォルマント_図01え

<お(o)のフォルマント

フォルマント_図01お

そして、この「F1」「F2」の微妙な違いや、ほかの細かい周波数振幅によって個人個人いろんな声質になります。

自然なピッチ編集をするために

メロダインなどのピッチ編集ソフトでは、「フォルマント」の調整もできます。

<自然なピッチ調整>
ピッチ(音程)を変えて、そこだけ不自然に声質が変わった時にはフォルマントの調整で自然にできることがあります。
ほかにも、ピッチは合っているのに、どうもフラットに聞こえる時など、ピッチではなくフォルマントを上げて声質を少し上げると、うまくハマる時があります。

<女性っぽい声と男性っぽい声>
限界はありますが、男性の声を「女性っぽく」、女性の声を「男性っぽく」することもフォルマントでできてしまいます。
人によっては完全に女性の声に変わってしまう声質の人もいます。

極端に上げると、ヘリウムガスを吸った時のような声になり、DTMでも効果音的にコーラスを入れたりすることもできます。

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『フォルマント』について、もっと詳しく知りたい方はこちら

masatsumu-dtm.com

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