DTMお役立ち音楽用語

今さら聞けない音楽用語を簡単説明します。

「メロトロン」音響専門学校で勉強した音楽用語151

メロトロン(Mellotron)

磁気テープを使ってサンプルされた再生する鍵盤楽器のことをいいます。

初代のものは鍵盤数35鍵で、鍵盤ひとつひとつに磁気テープが付いていて、アナログ方式再生サンプルされたフルートのような音が、鍵盤を押すことによってのが鳴る仕組みです。
35音階サンプルされていて、世界初のサンプラー楽器ともいわれています。

1960年代に作られた楽器で、プログレッシブロックにも積極的に使用されていました。
この時代ロックが好きな人には、憧れの楽器です。

メロトロンの音が出る仕組み

メロトロンはとてもアナログな仕組みでが出ます。
鍵盤を押すとローラー再生ヘッド磁気テープに押し付けてが出ます。
鍵盤を離すとバネによってテープが戻されて元に戻るという仕組みです。

鍵盤を押しっぱなしにすると、約8秒が止まります。
テープがその分しかないので長く音を伸ばすことができません。
構造からして、すごく早い演奏は不向きです。

そして、テープで不安定な部分があり、が少しよれてしまいます。
鍵盤を強く押すと、再生ヘッドが押し付けられて音色が少し変わるという、アフタータッチのような効果まであるそうです。

この「長い音が出ない」「ゆったりした演奏」「音がよれる」というのが逆に良い味になってたくさんの名曲を生んできました。

メロトロンを使った名曲

『Strawberry Fields Forever』The Beatles
メロトロンの音色を聴いて真っ先に思い浮かべるのが、ビートルズの「ストロベリー・フィールズ・フォーエヴァー」だと思います。
メロトロンの音色が鳴るとこのイントロフレーズを弾きたくなります。

『Stairway To Heaven』Led Zeppelin
こちらも誰でも聴いたことのある名曲、レッド・ツェッペリンの「天国への階段」。
音色だけで寂しさが増していきます。

『The Court of the Crimson King』(Album)King Crimson
プログレの金字塔のキングクリムゾンのファーストアルバム。
メロトロンを存分に使った、メロトロンといえば外すことのできないアルバム。

『Foxtrot』(Album)Genesis
フィル・コリンズが率いるプログレッシブロックバンド、ジェネシスの4枚目のアルバム。
アルバム冒頭からメロトロンで雰囲気を作り、アルバムの中でもメロトロンを使った楽曲が収録されています。

現代のメロトロン

<デジタル・メロトロン>
現在当時のものを手に入れるのはむずかしいですが、音源をデジタルで再現したデジタル・メロトロンという機材があります。

<メロトロン・ソフト音源>
DTMでメロトロンを扱いたい人にはソフト音源もあります。

<メロトロン風・エフェクター
メロトロンの音作りができるエフェクターもあります。

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『メロトロン』について、もっと詳しく知りたい方はこちら

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