DTMお役立ち音楽用語

今さら聞けない音楽用語を簡単説明します。

「パンニング」音響専門学校で勉強した音楽用語154

パンニング(Panning)

ステレオ音源の中で配置、または変化させることをいいます。

一般的にはPAN(パン)と略され、日本語では「定位」といいます。

左右スピーカー音量反比例変化させることによって、から聞こえたり、から聞こえたり、真ん中から聞こえたりと、変えることができます。

楽曲の中で各楽器左右いっぱいに並べることによって、に広がりを与えることができます。
そしてたくさんの楽器一つ一つが聴こえやすくなります。

パンニングステレオ音源によってできることで、モノラル音源にはパンニングはありません。

DAWでのPAN設定

ミキサーにはを調整するフェーダーつまみがたくさんあります。

「音量を調整するフェーダー」
「入力信号を調整するゲインのつまみ」
「音質を調整するEQのつまみ」
「センドでかけるエフェクトのつまみ」
「PANを調整するつまみ」

などが付いています。

LRに振れ調整できるこのつまみを「パンポット」といいます。
12時センターに、Rをいっぱいに5時あたりまで、Lをいっぱいに7時あたりまで回すことができます。
「PANを3時あたりに」「PANを10時あたりに」のように時間で伝えあったりします。

ミックスには必須のパンニング

ミックスする際は各楽器がかぶらないようにうまくバランスを取り、パンニングフルに使います。

特にとかぶる帯域楽器左右に振って、センター空間を作らないといけません。

ドラム一つの楽器においても各パーツドラムセット配置が伝わるようなパンニングが必要です。

ほかにもギター位相を使って思いっきり左右に振って広がりをつけたり、ミックスで良いバランスを作るには、PANを駆使しなくてはなりません。

パンニングのプラグイン

DAWミキサーエディットにもパンポットはもちろんあります。

それなのにわざわざパンニングプラグインなんて必要ないんじゃないかと思う人はたくさんいると思いますが、プラグインでのパンニングはとてもおすすめします。

パンニング用プラグインでは単純に左右に振るのではなく、ステレオイメージ(音像)を使って広がりのある、厚みのあるパンニングが可能になります。
高い周波数だけ右にしたり、位相を使ってR100以上のところから聴こえるような設定もできます。
ほかにもオートパンニングを動かせたり、パンニングによるクリッピングを防ぐ機能だったり、ここまではミキサーパンニングではできません。

<PanMan>(SoundToys)
空間系のエフェクトなど、とても面白く使いやすいプラグインが揃っている「SoundToys」のプラグイン
いろんな機能が付いていて、パンニングプラグインが欲しかったら間違いないです。

<Pan Konb>(Boz Digital Labs)
シンプルで扱いやすく、コスパ最高。
とりあえずパンニングプラグインが欲しかったら損はないです。

<Cyclic Panner>(A.O.M.)
とても高品質なプラグインを作る「A.O.M.」のパンニング用プラグイン
こちらもシンプルでわかりやすいです。

<MondoMod>(waves
上記のようなパンニング専用といった感じのプラグインではないですが、LFOの特性を使って周波数や音量、パンニングを変化させることのできるプラグインです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

『パンニング』について、もっと詳しく知りたい方はこちら

音楽用語インデックス | 言葉と音 マサツムDTMブログ