DTMお役立ち音楽用語

今さら聞けない音楽用語を簡単説明します。

「プリプロ」音響専門学校で勉強した音楽用語87

プリプロ(Pre production)

レコーディングを円滑(えんかつ)に進めるために行われる、事前レコーディングのことをいいます。

プリプロダクションを略してプリプロといいます。

アルバムレコーディングなど、本番のレコーディング前には、エンジニアさんは別の人の場合が多かったですが、スタッフ、プロデューサーを含め、必ずプリプロが行われました。
プリプロをするメリットはたくさんあります。

プリプロをすること自体、時間費用の無駄で意味がないじゃないかという人がたくさんいますが、絶対にやった方が良い行程です。

現代ではDTMで気軽にプリプロができてしまうので、さらに大きなメリットになります。

ちなみに、大きな会場ではライブを行う時、前日に本番さながらでリハーサルすることを「ゲネプロ」といいます。

プリプロをする理由

プリプロをするメリットはいくつかあります。
レコーディングという存在がそれだけ大切な事だということがよくわかります。

①本番の作業をスムーズに
これに尽きるとは思いますが、プリプロをすることによって、本番がスムーズに進み時間が短縮できます。
本番のレコーディングスタジオは使用料が1日数十万もします。
プリプロをリーズナブルなレコーディングスタジオで行うことで、悩む時間を少しでもなくし、どこに時間がかかるかを把握でき、どのくらいでリズム隊が完パケするかなど、時間をある程度読む事ができます。
大きなレコード会社は自社レコーディングスタジオがあり、そこで所属のアーティストがプリプロを行います。

②フレーズを確認できる
完成系をイメージしてレコーディングしてみても、「何か足りない」とか「このフレーズはいらない」とか「この音は当たっている」などが出てきます。
実際の本番だとそこから、「ではどうしましょう?」という時間が出てしまいます。
プリプロで気付いたフレーズを練習で確認して本番に挑めば、悩む時間もなくなり、納得いくフレーズを演奏することができます。

③選曲を見直す
実際曲を並べてみると、必要のない曲が見えてきます。
歌ってみて「この曲だけなんだか入り込めない」となるとアルバムから外れていくこともよくあります。

宅録プリプロ

打ち合わせをして、プリプロを作家さんに任せて、アレンジをなんどかやりとりで修正して行うこともあります。
候補のアルバムを作る想定でそれぞれ楽曲を固めていき、本番に挑むという進行です。

実際に僕も何度かメジャーアーティストプリプロ宅録で参加しました。
DTMの進化があってこそのプリプロのやり方だと思います。

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プリプロ』について、もっと詳しく知りたい方はこちら

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