「リフ」音響専門学校で勉強した音楽用語112
リフ(Riff)
曲の中でくり返されるフレーズのことをいいます。
主にギターが請け負うことが多いですが、ベース、キーボードでも印象に残るリフが入る曲はたくさんあります。
洋楽のメロディは歌詞が英語のため、日本人には入りにくい部分がありますが、リフには言葉の壁もないので、全世界共通の名刺代わりみたいなものです。
そしてその楽曲の象徴になるくらいの影響があります。
リフの語源は、くり返される意味の「リフレイン」からきていると言われています。
リフの使い方
リフは短いものから長いものまでありますが、だいたい1小節〜4小節の単位でくり返されます。
主にイントロで使われて、「この曲が始まります」と曲のタイトル代わりになります。
リフによっては、曲中至(いた)る所で使われる核になる存在です。
リフから曲作り
作曲といえば「メロディー」を作って、そこに「コード」を付けて曲にする、という流れが多いかと思いますが、「リフ」から曲を作るミュージシャンはたくさんいます。
とにかく「いいリフ」を作って、それをくり返しながら肉付けしていき、歌を乗っけるという流れです。
「いいリフ」さえできれば、その曲は名曲になるというミュージシャンはとても多いです。
そのくらいリフは曲の中で重要な存在です。
メロディ作りに行き詰まったら、リフを大量に作るのをオススメします。
リフが有名な曲
有名なリフがあると「この曲聴いたことがある」となるので、「名リフ」ができるとそれは「名曲」になる可能性を秘めています。
誰もが知っている有名なリフが入っている名曲を紹介します。
<Smoke on the Water>(Deep Purple)
〜ギターリフ〜
ギターリフの名曲といえばこの曲。
ペンタトニックを活かした、誰もが知る名リフ。
<Satisfaction>(The Rolling Stones)
〜ギターリフ〜
昔から現在まで、テレビでもよく流れるので聴いたことがあると思います。
ロックを代表するギターリフです。
<20th Century Boy>(T. Rex)
〜ギターリフ〜
ギターを持つと弾きたくなるフレーズ。
ロックを代表するギターリフです。
<Another One Bites the Dust>(Queen)
〜ベースリフ〜
グルーブを作るベースのリフ。
シンプルでありながら、聴けばこの曲とわかるフレーズです。
<Behind the Mask>(Yellow Magic Orchestra)
〜シンセリフ〜
日本を代表するグループ「YMO」の名曲。
坂本龍一さんがギターのようなリフをシンセで作りたくて、こんなになったとおっしゃってました。
<Jump>(Van Halen)
〜シンセリフ〜
Oberheim 「OB-Xa」のシンセ音を聴くと真っ先にこの曲が浮かび上がります。
<Smells Like Teen Spirit>(Nirvana)
〜ギターリフ〜
ギターのコードとカッティングのリフ。
曲を通してこのリフがずっと頭に流れる中毒性のあるリフ。
<Ticket To Ride>(The Beatles)
〜ギターリフ&ドラムリフ〜
リズムが特徴的で、ギターとドラムがセットになったようなリフ。
このリズムはたくさんのアーティストが楽曲に取り入れました。
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