「音感」音響専門学校で勉強した音楽用語116
音感(Sense of pitch)
人が音に対して感じる感覚のことをいいます。
「音の高さ」「音色」「音の強さ」「音の長さ」などがあります。
音感といえば、絶対音感を連想する人がたくさんいると思います。
音の高さを感じる音感には「絶対音感」と「相対音感」があります。
音感はスポーツと一緒で、鍛えれば上達していきます。
小さな頃から鍛えるとさらに良いです。
絶対音感と相対音感
何か音を聴いて、次の音を聴いた時、その音は「高い音」か「低い音」かという聴き比べは、ほとんどの人ができると思います。
しかし、聴いただけですぐに音階が分かるという人はなかなかいません。
<絶対音感>
絶対音感はよく聞く用語のですが、これを持っている人は、日常の生活音でさえ「ドレミファソラシド」で聴こえてしまいます。
ここまで分かる人は、持って生まれた人もいるかもしれませんが、小さな頃から音感やピアノを習っている人がほとんどだと思います。
しかし、小さな頃から鍛えても、できるできないの個人差はあります。
そして、絶対音感があるからといって、その人が歌が上手いというわけでもありません。
すごい絶対音感がある人を何人も見てきましたが、歌うと音程が取れないという人もたくさんいました。
しかし、人が音程を外すとすぐに分かるという能力を持っています。
<相対音感>
何か音を出して、次に音を出した時、音程が何度離れているのかが分かることを「相対音感」といいます。
絶対音感はなくても相対音感がある人はたくさんいます。
何か楽器をやっていると大人になってから、相対音感が付いてくる人もたくさんいます。
相対音感があると、和音を聴いた時に何のコードで何の音が使われているのかが聴き取りやすく、音楽をやっていく上でとても有利な能力です。
音感を鍛えるには
絶対音感を鍛えるには「ピアノで単音を鳴らしてそれを言い当てる」これを毎日やるのが一番良いですが、大人になってからはなかなか感覚がつかめません。
しかし、毎日続けると「ド」の音なら当てられる、というように少しずつ分かるようになってきます。
相対音感を鍛えるには、何か単音の音を鳴らして、他の音を言い当てるという練習です。
こちらも毎日やればかなり鍛えられます。
例えば、
「レ」を弾いてその音を元に、自分の声で「ラ」を出してみる
ということです。
他にも、同時に2つの音を鳴らして、2つの音を言い当てるという練習です。
まずは2つの音で完全に分かるようになったら徐々に3和音、4和音と増やしていくと、コードを聴きわける力がついてきます。
これは毎日やると、大人になっても身についてきます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『音感』について、もっと詳しく知りたい方はこちら