「バレーコード」音響専門学校で勉強した音楽用語62
バレーコード(Barre chords)
ギターやウクレレなどの弦楽器を開放弦を使わずに、人差し指あるいはほかの指で一つのフレットの1弦から6弦まですべて押さえるコードのフォームのことをいいます。
バレーコードのフォームは、メジャーコードとマイナーコードだと、「F」「Fm」と5弦から音を出す「B」「Bm」があります。
このフォームでフレットの位置をずらしてコードをチェンジしていきます。
ほかにも、「ディミニッシュコード」や「セブンス」「ナインス」なども、バレーコードはあります。
ギターのコードを弾くとき、開放弦を使って弾くオープンコードの方が弾きやすく、綺麗な響きで音が出ます。
ギターの弦のチューニングから考えても、鍵盤の黒鍵をルートに持つコードは、オープンコードはむずかしいです。
そのためバレーコードを使っていろんなコードに対応します。
セーハする(バレーする)コードのフォーム
セーハするコードのフォームは、メジャーコードとマイナーコードだと、「F」「Fm」と5弦から音を出す「B」「Bm」があります。
これらフォームでフレットの位置をずらしてコードをチェンジしていきます。
ほかにも、「ディミニッシュコード」や「セブンス」「アドナインス」などテンションノートが入るコードも、セーハするフォームはあります。
バレーコードのコツと練習方法
ギターの一番の挫折ポイントは、「F」のコードが押さえられないから、という人が非常に多いです。
長年ギターをやっても、特にアコギはできるだけFコードは避(さ)けたくなります。
なぜむずかしいかというと、開放弦を使うオープンコードとは違い、フレットを「セーハ」することがなかなかうまくいかないからです。
バレーコードの音を出すコツ
セーハはすべての弦の音を出すのが大変で、正確に押さえないと音がちゃんと響きません。
ここで大半の人が音がうまく出なくて挫折しまいます。
セーハはフレットのギリギリのところをしっかり押さえるのがコツで、真ん中あたりをセーハすると正確な音が出ないし余計な力が入ります。
最初は手全体的に力が入ってしまいますが、ずっとギターを弾いていると力の入れどころがわかってきます。
まず人差し指でセーハして、あとから薬指と小指、そして最後に中指をそっと添えるような感覚で押さえると良いです。
Fコードの練習方法
Fコードが難しいというのは、Fコードのフォームのなかで一番ナットに近いからです。
うまく手を伸ばさないと手首が痛くなるし、ナットとのテコの原理で、一番力を入れなくてはなりません。
最初のうちはフォームを覚えるためにAメジャーあたりから練習すると良いです。
そしてセーハの練習は、人差し指と親指だけでネックを挟んで、いろんなフレットでセーハをくり返して音が1弦から6弦まで出るように練習します。
うまく音の出る力の入れ方を捉(とら)えることが大切です。
それができるようになったら、中指を使わないマイナーコードを練習すると良いです。
瞬時にマイナーコードを押さえることができるようになったら、あとはそっと中指を添えるだけです。
「B」「Bm」のフォームは「F」のフォームができればやりやすいと思うので、まずは「F」のフォームを攻略です。
練習方法をまとめると
『人差し指と親指だけでセーハの練習』
『Fマイナーのフォームを瞬時にできるように練習』
『フォームを覚えるためにAメジャーあたりから練習』
といったところです。
フォームさえマスターすれば、あとはずらすだけでメジャーコードとマイナーコードは、『全コード習得』です。
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