「レゾナンス」音響専門学校で勉強した音楽用語77
レゾナンス(Resonance)
共鳴、共振の意味を持ち、指定したカットオフの周波数付近の帯域を強調するパラメーターのことをいいます。
レゾナンスとカットオフ(CUTOFF)は、シンセの音作りにとても影響を与えるパラメーターで、シンセのうねるカッコイイサウンドはこのパラメーターで作ります。
レゾナンスを強くすると、カットオフした帯域、すなわち音の一番高い周波数帯域を強調するので、明確なクセのある音になっていきます。
強くしていくと倍音も加わっていき、どんどんクセが強くなっていきます。
そしてカットオフの指定値を動かすとシンセ特有の「ミヨーン」という音を作ることができます。
シンセの音作り
シンセの音作りの仕組みは「VCO」「VCF」「VCA」を調整して音を作ります。
<VCO>
Voltage Control Oscillator の略。基本波形を作るところ。
<VCF>
Voltage Control Filter の略。波形をコントロールするところ。
<VCA>
Voltage Control Amplifier の略。音量をコントロールするところ。
このなかの「VCF」のところでエンベロープとレゾナンスとカットオフの調整ができます。
エンベロープで「ADSR」という各パラメーターを操作して、音の出し方・消え方の調整をします。
「A」・・・「Attack」アタック(音の立ち上がり)
「D」・・・「Decay」ディケイ(アタックからの減衰)
「S」・・・「Sustain」サスティン(持続音量)
「R」・・・「Release」リリース(信号がなくなってからの減衰)
レゾナンスの効果
まずはレゾナンスとカットオフを何もかけていない状態の音と周波数をご確認ください。
カットオフはローパスフィルターと同じように、数値を下げていくと高域の下がる音量の範囲が広がっていきます。
数値を下げると高域が緩やかに小さくなっていき音がこもっていきます。
レゾナンスを上げると、カットオフで設定している帯域の音量が鋭く(Qが狭く)上がります。
レゾナンスの数値を上げた状態で、カットオフの数値を動かすと、冒頭に書いたシンセ特有の「ミヨーン」という音になります。
シンセでライブ表現するとき、鍵盤を弾いて演奏するのではなく、このレゾナンスを動かして演奏するという表現の仕方があります。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『レゾナンス』について、もっと詳しく知りたい方はこちら